数千本のアンティーク帯を扱ってまいりましたが、こちらの帯はその中でもごくごく少ない貴重な1本でございます。
丸帯というのは片側がわさになっていて、裏にも表にも同じく柄がある帯のことですが、
たいていは金糸銀糸がふんだんに使われている豪華な帯でございます。
こちらは、織ではなくて染帯になります。
染の帯で状態がいいものはごくわずかしか残ってないと思われます。
その一本がこちらです。
牡丹やあやめ、波がデザインされていますが、お花のごく一部にだけ目立たぬように刺繍が施されております。
そのうえこちらは引き抜き帯。
今のように帯上げや帯締めがないと締められない結び方ではありえないことですが。
引き抜き帯は帯締めも帯揚げを使わなくても、一人で結べる結び方になっております。
上下裏表のない帯で試してみてもいいかもしれませんね。
引き抜き帯の結び方はコラムより☆
http://www.tradjapan.info/app/Blogarticleview/index/ArticleId/5